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Wolf B. Frommer教授が台湾のTsungming Tu賞を受賞しました

ハインリッヒ・ハイネ大学、マックスプランク研究所(ドイツ)および名古屋大学トランスフォーマティブ生命分子研究所のWolf B. Frommer教授が2018年5月8日に台湾でTsungming Tu賞を受賞しました。

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Tsungming Tu賞は、台湾の科学技術省(現Ministry of Science and Technology (MOST))によって2006年9月に創設されました。本賞は、革新的な発見や顕著な研究業績を挙げた、国際的に著名な研究者に贈られる賞です。

Tsungming Tu賞は、台湾の医学分野で伝説と謳われているTsungming Tu(杜 聡明(と そうめい))博士の名前から由来します。Tsungming Tu博士は、台湾の医学研究、医学教育、医療制度の発展に貢献し、台湾におけるパイオニアと言われた研究者です。

これまでのTsungming Tu賞の受賞者:Peter Jonas (2007), Klaus Ploog (2007), Peter Fulde (2009), Jürgen Hennig (2010), Harald zur Hausen (2011), Klaus Müllen (2011), Ansgar Jüngel (2011), Johannes Buchmann (2012), Claudia Felser (2015), Eberhard Groß (2016), Christoph Plass (2016), Hannah Monyer (2017) 教授。

Frommer教授は、植物分子生物学において多大な業績を挙げており、植物における栄養(タンパク質や糖類など)の移送機構に関する研究を行っています。この移送機構は、動物の細胞においても非常に似た機構がみられるため、Frommer教授の研究は、がん細胞における代謝プロセスの解明など、医療分野への応用において重要と考えられます。現在ITbMの主任研究者として、ITbMの生物学者や化学者と連携し、小分子の受容体の探索、ケミカルゲノミクスや細胞の成長や活動を視るイメージングの研究を行っています。

Frommer教授は、これまでにドイツのAlexander von Humboldt Professorshipやクラリベイト・アナリティクスのHighly Cited Researcher 2017など、様々な賞や栄誉を授与されています。

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Wolf B. Frommer教授

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2018-05-08

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