研究ハイライト
植物の受精の瞬間におけるカルシウムシグナルをとらえた-植物の受精成功のサインが明らかに-
名古屋大学トランスフォーマティブ生命分子研究所(WPI-ITbM)の東山 哲也教授と浜村 有希研究員(現 モントリオール大学)らは、植物の受精に伴う細胞内のカルシウム濃度変化を、種子になる組織の中で観察することに初めて成功しました。
概要:
本研究グループは、受精を示す細胞内のカルシウム濃度の変化を、初めて被子植物で観察しました。論文の中で、受精に関わる個々の細胞が協調して重複受精を達成する様子を明らかにしました。今後の展望としては、受精の進行が明確になることで植物の受精や発生開始の仕組みの解明が期待されます。
論文情報:
"Live imaging of calcium spikes during double fertilization in Arabidopsis" Yuki Hamamura, Moe Nishimaki, Hidenori Takeuchi, Anja Geitmann, Daisuke Kurihara & Tetsuya Higashiyama, Nature Communications 5, Article number: 4722, 1-9 (2014)
リンク:
- プレスリリース
- 名古屋大学プレスリリース
- 科学技術振興機構(JST)「植物の受精の瞬間におけるカルシウムシグナルをとらえた~植物の受精成功のサインが明らかに~」(2014.08.22)
- 日経バイオテクOnline「名古屋大学、科学技術振興機構、植物の受精の瞬間におけるカルシウムシグナルをとらえた」(2014.08.26)
- 財経新聞「名大、植物の受精時のカルシウム濃度変化を観察することに成功~」(2014.08.27)
- 琉球新報「植物の受精の瞬間におけるカルシウムシグナルをとらえた~植物の受精成功のサインが明らかに~」(2014.09.10)
- 西日本新聞「植物の受精の瞬間におけるカルシウムシグナルをとらえた~植物の受精成功のサインが明らかに~」 (2014.09.10)
- ちばとび「被子植物の受精の瞬間捉える 名古屋大、高感度顕微鏡で」 (2014.09.10)
- 47 News「被子植物の受精の瞬間捉える 名古屋大、高感度顕微鏡で~」(2014.09.10)
- 茨城新聞「被子植物の受精の瞬間捉える 名古屋大、高感度顕微鏡で~」(2014.09.10)
- 毎日新聞「植物受精の瞬間 捉えた」(2014.09.11 夕刊9面)
- 科学新聞 (2014.09.12)
東山 哲也教授: http://www.itbm.nagoya-u.ac.jp/ja_backup/members/t-higashiyama/
関連記事・報道:
2014-08-25