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研究ハイライト

植物の受精の瞬間におけるカルシウムシグナルをとらえた-植物の受精成功のサインが明らかに-

名古屋大学トランスフォーマティブ生命分子研究所(WPI-ITbM)の東山 哲也教授と浜村 有希研究員(現 モントリオール大学)らは、植物の受精に伴う細胞内のカルシウム濃度変化を、種子になる組織の中で観察することに初めて成功しました。

概要:

本研究グループは、受精を示す細胞内のカルシウム濃度の変化を、初めて被子植物で観察しました。論文の中で、受精に関わる個々の細胞が協調して重複受精を達成する様子を明らかにしました。今後の展望としては、受精の進行が明確になることで植物の受精や発生開始の仕組みの解明が期待されます。

論文情報:

"Live imaging of calcium spikes during double fertilization in Arabidopsis" Yuki Hamamura, Moe Nishimaki, Hidenori Takeuchi, Anja Geitmann, Daisuke Kurihara & Tetsuya Higashiyama, Nature Communications 5, Article number: 4722, 1-9 (2014)

DOI:10.1038/ncomms5722

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