第14回  平田アワード受賞者

Prof. Rubén Martín

 

Rubén Martín教授が第14回平田アワードの受賞者に選ばれました

 

 

カタルーニャ化学研究所(スペイン、Institute of Chemical Research of Catalonia (ICIQ))のRubén Martín教授が第14回平田アワードの受賞者に選ばれました。第14回平田アワードの受賞式および受賞講演は、2018年10月4日に名古屋大学で行われます。

 

平田アワードは、有機合成化学の分野におけるライジングスター1名に対し、毎年授与されるものです。Martín教授の受賞理由は、「合成化学に有用な有機金属化学の手法の発見と開発」です。

 

平田アワードの前身である「平田記念レクチャー」は、名古屋大学名誉教授の故・平田 義正博士の業績を称え、その精神を次世代へつなぐべく、有機合成化学分野におけるライジングスターを表彰する賞として、2005年に名古屋大学で創設されました。平田博士は、フグ毒「テトロドドキシン」をはじめとした多くの天然有機化合物(天然物)を自然界から発見し、天然物化学の発展に尽力されてきました。また、平田博士は、名古屋大学特別教授である下村 脩博士(2008年ノーベル化学賞受賞)、中西 香爾博士(コロンビア大学)、岸 義人博士(ハーバード大学)をはじめとした、優秀な有機化学者の育成にも尽力されてきました。本レクチャーでは、多くの優秀な若手科学者を招聘し、国際的な賞として認知されています。2015年からは、「平田記念レクチャー」を「平田アワード」に改称し、ITbMが運営を行っています。

 

これまでの平田アワードの受賞者:Justin Dubois (2004), David R. Liu (2005), Phil S. Baran (2006), Peter H. Seeberger (2007), Scott J. Miller (2008), Jeffrey W. Bode (2009), Jin-Quan Yu (2010), Mohammad Movassaghi (2011), Tobias Ritter (2012), Martin D. Burke (2013), Ashraf Brik (2015), Emily Balskus (2016), and David A. Nicewicz (2017) 教授。

 

平田アワード委員会:

上村 大輔(委員長)、大井 貴史、山口 茂弘、Jeffrey W. Bode、Cathleen M. Crudden、伊丹 健一郎