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寄生植物ストライガが寄生する過程を視る「ヨシムラクトン」の販売が開始されました
ITbMの研究グループが開発した、寄生植物ストライガが寄生する過程を可視化できる分子「ヨシムラクトングリーン(YLG)」が試薬として東京化成工業株式会社(TCI)から発売されました。
ストライガは、アフリカなどで深刻な農業被害をもたらしている寄生植物であり、ホスト植物が放出するストリゴラクトンという化合物をストライガにあるタンパク質で感知することで発芽します。 ITbMの研究者らは、ストリゴラクトンの構造をヒントに、ストライガのタンパク質が働くと緑色の光を発する分子「ヨシムラクトン(YLG)」を開発しました。 ヨシムラクトンの名前は、化合物を合成した大学院生、吉村(ヨシムラ)氏とストリゴラクトンのラクトンの融合から由来します。

リンク:
- 東京化成工業株式会社「Yoshimulactone Green (YLG)」
- 東京化成工業株式会社「ストリゴラクトン受容体に作用する蛍光性アゴニスト "ヨシムラクトングリーン"」
- Science 2015, 21, 864-868. "Probing strigolactone receptors in Striga hermonthica with fluorescence" "DOI: 10.1126/science.aab3831 "
関連記事・報道:
- ITbM研究ハイライト 「アフリカの食糧問題に希望の光 〜 寄生植物の発芽を制御するタンパク質を発見 〜」
- 化学工業日報 「東京化成 寄生植物ストライガ対策に貢献 発芽可視化する蛍光試薬」(2016.05.13)
- 月刊 化学 6月号 「【研究物語】魔女の雑草の呪いを解く分子」(2016.06)