ご挨拶
名古屋大学トランスフォーマティブ生命分子研究所(ITbM)は、2012 年に文部科学省・ 世界トップレベル研究拠点プログラム(WPI) に採択され、2013 年4 月に発足した国際研究 拠点です。ITbM は、名古屋大学の強みである世界最先端の分子合成化学と動植物科学 の連携により、新たな学問領域を切り拓くとともに、現代社会が直面する環境問題・食糧問 題の解決や医療技術の発展に貢献し、我々の生活を大きく変える生命機能分子(トランスフォーマティブ生命分子)を生み出すことを目標とし、これまでに多くの成果を生み出してきました。
例えば、アフリカの農業に甚大な被害を与えている寄生植物「ストライガ」の寄生メカニズムを解明するツール「ヨシムラクトン」の開発を基にしたストライガ撲滅プロジェクトを推進するとともに、動植物の体内時計を調整する分子の発見、超解像蛍光イメージングに最適な超耐光性蛍光色素「C-Naphox」の開発などに成功し、国内外から高い評価を得ております。
今後も我々は、未踏の領域を基礎研究の立場から開拓し、社会の様々な問題解決に貢献 するべく全力で取り組んでまいりますが、そのためにはどうしても継続的な資金の確保が必要 です。しかし、現在、政府から得られる財源のほとんどが時限付きの財源であり、ITbMの研究を支えるWPI プログラムの予算補助も2021年度で終了する予定となっています。ITbMが世界トップレベルの国際研究拠点として活動を継続し、さらに拡大・発展させるためには、優秀な研究者の長期的な雇用や萌芽的研究への支援、知的財産の確保・維持などに必要な資金環境の整備が、必要不可欠となっています。
そのため、ITbM の研究活動を広く皆様にご支援いただきたく、「トランスフォーマティブ生命分子研究所支援事業」を設立しました。皆様方におかれましては、この趣旨にご理解・ ご賛同いただき、本支援事業へ格別のご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
名古屋大学トランスフォーマティブ生命分子研究所・所長 伊丹 健一郎
事業内容
「特定基金:トランスフォーマティブ生命分子研究所支援基金」を指定していただいた寄附金は、その一部を名古屋大学基金として運営しますが、ITbMが行う以下の事業の推進に活用させていただき、ITbMにおける研究活動の一層の充実を図ります。
- 人材育成事業 -
国際的に活躍する優秀な若手研究者の安定的雇用や挑戦的・創造的な研究マインドをもつ人材育成のための支援を行います。
- 研究支援事業 -
若手研究者へのスタートアップ支援や挑戦的・萌芽的研究への研究費支援など、安定的な研究活動への支援を行います。
- 環境整備事業 -
最高水準の研究環境を整えるため、施設・設備等のメンテナンスや研究環境の充実など、環境整備への支援を行います。
- その他 -
ITbM の運営に必要な支援を行います。
お申込方法
下記の名古屋大学基金の支援事業のページからお申込みください。
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ご協力をお願いしたい金額
1口 10,000円
ご寄附をいただいた方への特典
名古屋大学基金の特典に加え、トランスフォーマティブ生命分子研究所の特典もご用意しております。
全ての寄附者
総額 20 万円以上の寄附者
総額 100 万円以上の寄附者
寄附金に対する税法上の優遇措置
ご寄附については、税法上の優遇措置があります。詳しくは、名古屋大学基金 HP をご覧ください。
お問い合わせ先:
トランスフォーマティブ生命分子
研究所支援事業に関すること
名古屋大学トランスフォーマティブ生命分子研究所 特定基金事務局
〒464-8601 名古屋市千種区不老町
電話: 052-747-6901 E-mail: kikin@itbm.nagoya-u.ac.jp