ホーム > イベント情報 > ITbM/IGER/RCMS セミナー (Prof. Alex Costa)

イベント情報

ITbM/IGER/RCMS セミナー (Prof. Alex Costa)

日時: 2014/8/18, 14:00 - 15:30

場所: 理学E館 1階 講義室 E131

20140801_Christophe_Coperet.jpg

スピーカー: Alex Costa 教授
Department of Biosciences, University of Milan, Italy

講演タイトル: Molecular and Technical advances for in vivo analysis of Ca2+ dynamics in plant cells

講演要旨:
植物の細胞質中のカルシウムイオン濃度は、さまざまな生物的または非生物的刺激に応答し、一過性もしくは周期的な変動を示す。「Calcium signature」として知られるこの現象は、細胞膜や細胞小器官の膜をはさんだカルシウムイオンの精密な流入・流出により調整されている。刺激によりカルシウムを細胞内に導入するチャンネルが開き細胞質内にカルシウムイオンが流入し応答が開始されると同時に、細胞内のカルシウムイオン濃度を保つために細胞内のカルシウムイオンが細胞外へ排出される。このような細胞内外でのカルシウムイオンのダイナミクスがどのように生み出され、そしてどのように組織化されているのかを理解するために、 1) どのようにして細胞内小器官がカルシウムイオン輸送に関わっているのか? 2) 複雑な組織・器官の一つの細胞におけるカルシウムイオンを可能な限り生理的な条件に近い状態で解析することは可能か? に取り組む必要がある。 この講演では、まず、植物体内の細胞の細胞質、核、ミトコンドリア、ペルオキシソーム、小胞体などの細胞小器官でのカルシウムイオン伝達を解析するためのカメレオンプローブの開発について、そして後半はアラビドプシスの根の細胞を用いた、新たな顕微鏡によるイメージ解析の開発について紹介したい。

2014-08-05

イベント情報のトップへ戻る