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ITbM-IGER Seminar (斉藤 毅先生、林 悠先生)

日時: 2016/7/11(月) 15:00〜18:00

場所: ITbM 1階 レクチャールーム

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講演1

講演者: 斉藤 毅先生(筑波大学 国際統合睡眠医科学研究機構 (WPI-IIIS) 助教)

タイトル: "Development of non-peptidic orexin receptor agonists for controlling sleep-wake cycles"

言語:英語

プロフィール:

斉藤先生はIIISの長瀬研究室(創薬化学)に所属し、創薬研究をされています。長瀬研究室では、「ドラッグデザイン」と「有機合成化学」を駆使し、睡眠や摂食、情動などの高次精神活動を制御するオレキシン受容体作動薬の開発、またオピオイド受容体に作用する薬物の開発などを行っています。 脳内タンパク質オレキシン(神経ペプチド)の代替となるような低分子化合物(作動薬・アゴニスト)を化学合成することができれば、オレキシン欠損による睡眠障害・ナルコレプシーの特効薬になり得ます。またオレキシン受容体は、食欲や情動などにも関係すると考えられていて、作動薬に加えて拮抗薬(アンタゴニスト)も開発することは、食欲や抗うつ、抗不安のメカニズムの解明にも有効であると考えられます。

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講演2

講演者: 林 悠先生(筑波大学 国際統合睡眠医科学研究機構 (WPI-IIIS) 若手フェロー、准教授、JSTさきがけ研究者(兼任))

タイトル: "Identification of the REM/NREM sleep brain circuitry and implications for the function and evolution of sleep"

言語:英語

プロフィール:

林先生の研究室では、睡眠の意義や進化的起源の理解を目指し、主な2つのテーマ、1. マウスを用いた、レム睡眠とノンレム睡眠の生理的役割や進化的起源の解明、2. 線虫を用いた、睡眠の動物普遍的な分子経路の解明、を研究されています。またこれらのために、薬理遺伝学・光遺伝学的アプローチと、行動実験や神経活動記録、イメージングなどを組み合わせ、広い視点から研究を進められています。 近年、彼らの研究チームは、レム睡眠とノンレム睡眠を切り替えを司る脳部位を発見し、レム睡眠を操作できるトランスジェニックマウスを開発しました。その結果レム睡眠には、デルタ波と呼ばれる記憶形成や脳機能の回復に重要な神経活動を、ノンレム睡眠中に誘発する役割があることを明らかにしました。(Hayashi et al., Science 350, 957-961(2015))

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2016-06-28

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