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ITbMの佐藤良勝 特任准教授らが2021 NIKON JOICO AWARDの特別賞を受賞
佐藤良勝 特任准教授らが2021 NIKON JOICO AWARD(株式会社ニコン主催)の特別賞を受賞しました。
研究グループが開発したDNA染色色素(Kakshine)は、細胞核、ミトコンドリア、色素体の種類のゲノムを区別することができます。この色素は、従来のDNA染色蛍光プロープの短所を補い長所を合わせ持ち、さらには高い細胞透過性をもつことから、植物細胞においても使用することができます。今後、生命科学分野の様々な研究における強力なDNA検出技術として用途が期待されています。その革新性と優れた蛍光寿命イメージング像が評価され、受賞の運びとなりました。
NIKON JOICO AWARDとは
NIKON JOICO AWARDは、顕微鏡によって得られた画像がもつ「芸術性」と「学術性」を一つの研究成果作品として審査させていただく新しいスタイルのアワードです。顕微鏡を通して見える世界は、想像ではなく、科学に基づいて広がる世界です。顕微鏡画像に秘められた最先端の科学、そして何よりも研究者がワクワクとしながら取り組んでいる科学の世界に触れることで、新たな世界が広がる、広げられることを期待しています。
受賞論文:
N-aryl pyrido cyanine derivatives are nuclear and organelle DNA markers for two-photon and super-resolution imaging.
Nature Communications 12: 2650 (2021)
Kakishi Uno, Nagisa Sugimoto and Yoshikatsu Sato
DOI: 10.1038/s41467-021-23019-w
プレスリリース:
https://www.itbm.nagoya-u.ac.jp/ja_backup/research/2021/05/post-33.php
名大研究フロントライン:Podcast #7 - Kakshine〈〈カクシャイン〉〉多くの生物の核を輝かせる蛍光色素/佐藤良勝特任准教授
https://www.youtube.com/watch?v=vPw99s_GyME&list=PLYt1O7qObIB0Ppfis_koOUD2uobvohc6d&index=21
2022-03-07