RPD

Research Promotion Division (RPD),

Institute of Transformative Bio-Molecules (ITbM), Nagoya University

名古屋大学オンラインセミナー"MEBINAR" 開講中!!

世界を変える分子研究の最前線 I

- 時間・気孔・光を操り、描くわたしたちの未来-

1ミリの1000万分の1の世界へようこそ!

わたしたちの身近にある物質は、分子の構造を変えるだけで性質や機能が大きく変化し、社会を変えてしまうほどの無限の可能性を秘めています。

こうしている今も、分子は世界的な食料問題や環境問題の解決、医療技術の発展に貢献しながら、科学技術のあり方までも変えています。

わたしたちの生活は、社会は、今後どうなるのだろう?研究者と共に、はるか遠い先にある「分子でトランスフォームした世界」を見にいきませんか?

Mebinarでは、“融合研究”を合言葉に世界のトップを走るITbMの主任研究者にフィーチャーし、「体内時計」「植物の表皮に存在する気孔」「蛍光イメージング」に関する最先端の研究知見をご紹介いたします。

 

Day1 - 時間を操る- 動物に学び、健康と食に貢献する

<登壇者> 吉村 崇( ITbM教授、生命農学研究科教授兼任)

生物は昼夜や季節など、周期的に訪れる環境変化により良く適応するために、進化の過程で体内時計を身につけました。私たちは様々な動物に着目することで、動物が一日、一月、一年の環境変化に適応する仕組みの解明に取り組んでいます。

また近年、体内時計の不調が様々な病気につながることが明らかになったため、分子の力で体内時計を調節し、ヒトの健康の向上に貢献したいと考えています。

 

Day2 - 植物を操る- 植物に学び、秘められた能力を引き出す

 <登壇者> 木下 俊則( ITbM教授、理学研究科教授兼任) 教授

植物の気孔は、太陽光に応答して開口し、光合成に必要な二酸化炭素を取込み、同時に蒸散を行うことで、根からの養分吸収を促進しています。私たちは、この気孔の開・閉の仕組みの解明に取り組んでいます。また近年、基礎研究の知見を生かし、気孔開度を人為的に制御する技術開発にも成功しました。今後は、これらの技術を様々な有用作物に適用することで、世界的な食料危機や環境問題の解決に貢献したいと考えています。

 

Day3 - 光を操る- 光る分子が拓く未来

 <登壇者> 山口 茂弘(ITbM教授・副拠点長、理学研究科教授兼任)

化学の圧倒的な魅力の一つは、自分で「デザイン」した分子を、世の中に実在する物質として生み出せる点にあります。私たちは、数ある分子の中でも、蛍光を発する分子に魅了されています。望みの光を発する分子を生み出し、それをもとに、ディスプレイなどの未来エレクトロニクス技術や、さらには生命科学分野の発展に不可欠なバイオイメージング技術の進展に挑戦しています。

 

世界を変える分子研究の最前線 II

- 分子で解き明かす!生物が持つ時計と寄生の謎 -

 1ミリの1000万分の1の世界へようこそ!

わたしたちの身近にある物質は、分子の構造を変えるだけで性質や機能が大きく変化し、社会を変えてしまうほどの無限の可能性を秘めています。

こうしている今も、分子は世界的な食料問題や環境問題の解決、医療技術の発展に貢献しながら、科学技術のあり方までも変えています。

本シリーズでは、“融合研究”を合言葉に世界のトップを走る名古屋大学のトランスフォーマティブ生命分子研究所の研究者にフィーチャーし、「概日時計」「植物時計」「寄生植物の防除」に関する最先端の研究知見をご紹介いたします。

体内リズムと病気の治療?植物にも時計があるの?年間1兆円の経済損失を分子でどう防ぐ? 生物が持つ様々な謎を解き明かすことで見えてくる、私たちの新たな未来にご招待します。

 

Day1 - 体内時計の謎- 生物が時間をはかる仕組みに迫る

<登壇者> 廣田 毅(ITbM特任准教授)

朝おきて夜眠るなど、私たちの体は一日周期のリズムを示し、これを支配するのが概日時計です。私たちは、概日時計がどのように一日の時間をはかるのか、という謎に取り組んでいます。時計のスピードを変えるような新しい分子を見出し、それがどのようにタンパク質の機能を変化させるのかを明らかにしています。さらに、これらの独自の分子を病気の治療に応用することを目指しています。

 

Day2 - 植物時計の謎- 育種の歴史に学び、未来に提案する

 <登壇者>  中道 範人(生命農学研究科教授、ITbM連携研究者)

長い歴史の中で、人類は穀物の花成時期を変更し、栽培時期や栽培地域の拡大を達成してきました。この花成時期の調節に時計遺伝子の変異が関わることが分かってきました。私たちは、植物時計を調節する分子を発見・改良し、その作用を探ることで新たな時計遺伝子を見出しています。将来的には、栽培時期や地域の拡大に資する基盤技術を提案し、地球温暖化への適応策につなげたいと考えています。

 

 Day3 - 寄生植物の謎- 魔女の雑草からアフリカを守る分子技術

 <登壇者>  土屋 雄一朗(ITbM特任教授)

アフリカ諸国が深刻な食糧問題を抱えていることはよく知られていますが、その根源の一つが、別名「魔女の雑草」と呼ばれる寄生植物のストライガによる被害であることはあまり知られていません。私たちは、分子の力でストライガの寄生能力を可視化し、その知見をもとにストライガを防除する分子技術の開発を目指しています。

 

CONTACT

名古屋大学トランスフォーマティブ生命分子研究所(ITbM)

リサーチプロモーションディビジョン(RPD)

 

愛知県名古屋市千種区不老町 ITbM 5F 530

E-mail: rpd[at]itbm.nagoya-u.ac.jp

 

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