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特別企画シンポジウム

「基礎と応用の融合」

座長:吉村崇(名古屋大学)

近年、学問領域の境界があいまいになってきているが、学際的な研究から新たな展開がうまれることが多い。バクテリアからヒトにいたる多種多様な生物種を対象とする研究者が、基礎・応用の隔てなく、議論を交わせるのが本学会の特徴である。基礎研究と応用研究の距離も縮まってきているが、本シンポジウムでは両者をさらに融合させることで生まれる新しい可能性について考える機会としたい。

  • 井澤毅(東京大学)「人工環境から、自然環境へ -野外におけるイネの体内時計の重要性-」
  • 廣田毅(名古屋大学)「化学と生物学の融合による時間生物学研究」
  • 岡村均(京都大学)「基礎研究と臨床医学とのインターフェースとしての時間」

特別講演 I

座長:近藤孝男(名古屋大学)

  • 伊丹健一郎(名古屋大学)「合成化学と植物科学・時間生物学の融合で価値ある分子を」

特別講演 II

座長:近藤孝男(名古屋大学)

  • 柳沢正史(筑波大学)「睡眠覚醒の謎に挑む」

シンポジウム1

「時間医薬研究の動向と成長戦略2016」

座長:土居雅夫(京都大学)、本間さと(北海道大学)

体内時計の分子メカニズムを基盤とした疾病の理解、そしてそれに基づく新たな疾病の予防・診断・治療法の創生を目指す「時間医薬研究」。本邦の時間医薬研究の現状と動向を演者らとともに徹底的に分析し、今に課された研究課題と今後の成長戦略を多角的に検討する。

  • 本間研一(北海道大学)「概日リズムと気分障害:臨床診断と治療」
  • 大戸茂弘(九州大学)「時間薬理学の進歩と現状: 最前線からの報告」
  • 八木田和弘(京都府立医科大学)「概日時計の根本原理から紐解く疾患理解」
  • Gi Hoon Son(Korea University College of Medicine, Korea)「Circadian control of midbrain dopaminergic system and mood」
  • 土居雅夫(京都大学)「SCNはヒトの時間治療の新たな創薬の場となるか」
  • 岡部隆義(東京大学)「東大創薬機構の理念と活動実績」

シンポジウム2

「光合成生物の細胞間の時間調整とその特性」

座長:中道範人(名古屋大学)、遠藤求(京都大学)

植物も動物と同じように機能分化された組織や器官をもつ。近年、組織や器官での特徴的な概日リズムが明らかとなり、新たな研究の潮流が生まれつつある。本シンポジウムでは、細胞、組織、器官での概日時計の特性を実験と理論の双方の観点から紹介し、細胞間の時間コミュニケーションの分子的基盤やその制御の可能性についても議論したい。

  • 伊藤 浩史(九州大学)「正確で均一なシアノバクテリア一細胞概日リズム」
  • 中道 範人(名古屋大学)「時計周期を調整する合成化合物」
  • 遠藤 求 (京都大学)「植物における非集中型の概日時計システムとその同調」
  • 高橋 望(Centre for Research in Agricultural Genomics, Spain)「階層的な多振動子からなるネットワークがシロイヌナズナの概日時計を制御する」

シンポジウム3

「精神疾患の病態研究~リズムと睡眠~」

座長:栗山健一(滋賀医科大学)、肥田昌子(国立精神・神経医療研究センター)

日本における精神疾患の患者数は年々増加し現在では300万人を超えるといわれている。しかしながら、精神疾患の病態は多様であり、その発症機序には遺伝・環境・心因など複数の要因が関わっており、原因の解明には至っていない。精神疾患の多くはリズムや睡眠の異常がみとめられることから、リズムや睡眠を指標にした時間生物学的アプローチは精神疾患の原因解明さらには診断指標や治療法の開発に有効であると期待される。本シンポジウムでは、動物モデルを用いた基盤研究とヒトを対象とした臨床研究の最新知見を紹介し、疾患発症に関わる遺伝要因、制御ネットワーク、神経基盤、また介入法の可能性について考察する。

  • 肥田昌子(国立精神・神経医療研究センター)「概日リズム睡眠障害の病態生理と治療反応性」
  • 平野有沙(University of California, San Francisco)「時計遺伝子Per3のミスセンス変異による冬季うつ病と睡眠リズム障害」
  • 松澤大輔(千葉大学)「恐怖や不安の個人差とエピジェネティクス」
  • 吉池卓也(滋賀医科大学)「精神疾患における情動記憶の役割と時間治療学的介入の可能性」
  • 元村祐貴(国立精神・神経医療研究センター)「睡眠の不調と気分調節機能とのかかわり、その神経基盤」

シンポジウム4

「昆虫の時間生物学:可能性と課題」

座長:吉井大志(岡山大学)、志賀向子(大阪大学)

無脊椎動物は様々な研究テーマを提供してくれる卓越したモデルである。時間生物学においても、昆虫を扱った研究は非常に盛んであり、分子生物学から生態学をカバーする大きな研究集団を形成しているように見える。しかし、多様な昆虫を一つとしてまとめることには無理があり、各研究者がぶつかる壁もまた多様である。本シンポジウムでは、様々な研究分野を開拓している若手~中堅研究者を演者に迎え、昆虫研究の最先端とその課題についてオープンに議論することを目指し、今後10年20年の進むべき道を共に考える場とする。

  • 瓜生央大(筑波大学)「ショウジョウバエから見る時計機構構築の仕組み」
  • 志賀向子(大阪大学)「昆虫の概日時計が刻む様々な時間」
  • 渕側太郎(京都大学)「個体間の相互作用等による概日時計の「非光」的調節」
  • 石川由希(名古屋大学)「ショウジョウバエは求愛歌のもつ種特異的な時間パターンをどのように”理解”しているのか」
  • 後藤慎介(大阪市立大学)「昆虫の環境適応における概日時計の役割」

シンポジウム5

「動物の多様なリズムとその応用」

座長:廣田毅(名古屋大学)、羽鳥恵(慶應義塾大学)

概日時計の発振機構の解析が進み、様々な生理現象との分子的な繋がりが明らかになってきた。本シンポジウムでは動物のウルトラディアンリズムから光周性まで、多様なリズムと発生・分化・記憶・代謝・生殖といった生理機能との関わりについて、分子機構の理解とそれに基づく制御の可能性について議論したい。

  • 影山龍一郎(京都大学)「短周期遺伝子発現リズムの動作原理と意義」
  • 新村毅(基礎生物学研究所)「メダカにおける季節変化への適応機構」
  • 羽鳥恵(慶應義塾大学)「メラノプシン発現網膜神経節細胞の光情報伝達機構」
  • 深田吉孝(東京大学)「海馬SCOPが制御する物体認識の長期記憶リズム」
  • 宮脇敦史(理化学研究所)「生体機能の時空間的制御」

シンポジウム6

「ノンレム睡眠、レム睡眠の切り替えのメカニズムとその機能」

座長:三枝理博(金沢大学)、山中章弘(名古屋大学)

睡眠には、ノンレム睡眠とレム睡眠があるが、この二つの睡眠が切り替わるメカニズムや、それぞれの睡眠が持つ生 理的意義は良く分かっていな い。本シンポジウムでは、最新の研究技術を駆使して、この二つの睡眠が切り替わるメカニズムや、それぞれの睡眠が持つ意義や機能について、実験動 物およびヒトを用いた研究から検討する。

  • 三枝理博(金沢大学)「オレキシンによる睡眠・覚醒調節におけるモノアミン ニューロンの役割
」
  • 小川景子(広島大学)「夢内容とレム睡眠の生理的役割の検討」
  • 山中章弘(名古屋大学)「視床下部神経細胞による睡眠覚醒、睡眠関連機能の調節メカニズム」
  • 林悠(筑波大学)「レム睡眠を制御する脳幹の神経ネットワークの同定と操作」
  • 岸哲史(東京大学)「ヒト睡眠段階遷移のダイナミクス」

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  • 石浦正寛(名古屋大学)
  • (協賛:中立電機株式会社)
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