名古屋大学 卓越大学院プログラム

トランスフォーマティブ化学生命融合研究大学院プログラム

Graduate Program of Transformative Chem-Bio Research

EVENTS

GTRセミナー

11月11日(金)16:00より、下記の通りGTRセミナーを開催いたします。
皆さまお誘いのうえ、ぜひご参加ください。

講演者:栃尾 巧 先生(藤田医科大学 消化器内科学医科プレ・プロバイティクス講座) 
演題 :プロバイオティクス・プレバイオティクスが作る未来〜「マクロバイオータ」と「疾患」はNext Stageへ!?〜
日時 :11月11日(金)16:00-17:30
場所 :理学部E館1階E131号室

腸内細菌叢を中心に細菌叢の乱れ(=ディスバイオシス)と様々な疾患との関係性が報
告されている。今後、腸内細菌にとどまらず皮膚・口腔内・膣内などの細菌叢ディスバイ
オシスと疾患の関係性も報告されてくることが推測され、近い将来、生体内の全ての細菌
叢ディスバイオシスと疾患の関係性が解明されてくるであろう。しかしながら、昨今の研
究において、「細菌叢ディスバイオシスと疾患が関係してるのであればディスバイオシスの
改善は疾患の改善につながるのでは??」という本質的な「問い」に対する明確な答え
はほとんどない。
 常在細菌叢のディスバイオシスを改善する代表的な素材は、プレバイオティクスとプロ
バイオティクス(以下、プレ・プロバイオティクス)である。藤田医科大における我々の研究
とは「プレ・プロバイオティクスを用いた細菌叢ディスバイオシスの改善を通じた疾患改善」
という「医学的な補完治療」を目指したものである。
 本セミナーでは「常在細菌叢ディスバイオシスと疾患の関係」を紹介し「プレ・プロバイ
オティクスを用いた常在細菌叢の改善による疾患改善事例」をいくつか紹介する。最終的
には、「自然界の中でのプレ・プロバイオティクスの存在意義とは?」という本質的な問いを
解決するためのプロポーザルにつなげていく。
 我々の研究結果が先生方・学生の方々の研究を推進するための一助になれば幸いである。

言語 :日本語
問い合わせ先 :廣岡依里(大澤研究室) hirooka.eri.w1<at>s.mail.nagoya-u.ac.jp (<at>→@に変換)