名古屋大学 卓越大学院プログラム

トランスフォーマティブ化学生命融合研究大学院プログラム

Graduate Program of Transformative Chem-Bio Research

EVENTS

GTRセミナー / アドバンス生命理学特論

5月15日(月)15時より、下記の通りGTRセミナーを開催いたします。
皆さまお誘いあわせの上、ぜひご参加くださいますようお願い申し上げます。

講演タイトル:メダカから理解する表現型多様化の進化プロセス
講演者 :勝村啓史 准教授
     北里大学 医学部 解剖学
     北里大学大学院医療系研究科 生体構造学
開催日時:5月15日(月) 15:00〜16:30
開催場所:理学部A館222
講演言語:日本語
問合せ先:生殖生物学グループ 田中 実 (内2979)

概要
地球上のあらゆる環境に拡散した私達ヒトは,地域集団を形成し様々な形質に違いを示す.近年のゲノム多様性解析により,ヒト地域集団間の形質の違いに関わる遺伝子多型が多数報告されているが,多型間の機能の違いや進化的意義の理解は未だ十分であるとは言えない.そこで私たちはヒトと同様に豊富な地域集団が存在し,それらが利用なメダカ(Oryzias
latipes)をモデルとして,地域集団間でみられる表現型の違いに関わる遺伝子多型の機能やその進化プロセスを推定する研究を進めている.本講義では,日本列島由来のメダカ地域集団を用いた本研究アプローチの紹介に加え,現在取り組んでいる「表現型可塑性の遺伝的基盤と進化プロセスの解明」と「生息域拡大に関連する冒険遺伝子の探索」についても紹介したい.