GTRセミナー
下記の通りGTRセミナーを開催します。
演者の服部先生は、東京大学をご卒業後に濡木研究室で学位を取得され、オレゴン健康科学大学(Gouaux研)でポスドク、東京大学(濡木研)で助教、2015年より復旦大学でラボを構えられています。名古屋にお越しいただく折に、ご講演いただけることとなりました。奮ってご参加ください。
講演者:Prof. 服部 素之(復旦大学、中国)
演題:"タンパク質の実験構造・予測構造情報をうまく使うには"
日時:2026年6月5日(金)16:30~18:00
会場:工学部1号館143室
講演言語:日本語
連絡先:清中 茂樹 (内線:4275) ✉ kiyonaka<at>chembio.nagoya-u.ac.jp (<at>→@に変換)
===講演要旨===
クライオ電顕による単粒子解析の進展と、AlphaFoldに代表される構造予測技術の飛躍的発展により、利用可能な構造情報は数年前とは比べものにならないほど増加している。一方で、構造生物学やその関連分野以外では、これらの情報を十分に活用できているとは言い難いもったいない状況もまだまだ見受けられるように思う。本セミナーでは、「タンパク質の実験構造・予測構造情報をうまく使うには」という観点から、講演者の最近の研究のうち以下の2点を紹介する。
1. 創薬ターゲットとして知られるP2X7受容体について、薬剤との複合体構造解析情報に基づき、受容体への点変異導入をベースとしたヒト化マウスの創出 (Nat Commun 2025, PMID: 41330895)
2. CNNM/CorCマグネシウム輸送体に関し、実験構造が未知であった外向き開状態をAlphaFoldで予測することで、輸送サイクルのダイナミクス解析の展開 (Structure 2025, PMID: 39510076)
これらの事例を通じて、より多くの研究者が実験構造や予測構造を自身の研究に有効活用するための具体的な示唆を提供したい。
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