GTR Seminar
8月18日(火)にUniversity of PaduaのDr. Stefano Bonaをお招きして、『薬用大麻における成分変動の管理 - 栽培から植物化学まで -』の演題でセミナーを開催します。ご興味のある方はご参加ください。よろしくお願いいたします。
2026年8月18日(火)16:30-17:30
農学部 第2講義室
Dr. Stefano Bona(Department of Agronomy, Food, Natural Resources, Animals and Environment - DAFNAE, University of Padua - Italy)
薬用大麻における成分変動の管理 - 栽培から植物化学まで -
薬用大麻は、最近、医薬品の原料となる作物として、ますます注目されています。一方で、含まれている化学成分にはかなりのばらつきがあるため、成分が均一で、品質のそろった植物を生産することは、まだ簡単ではありません。カンナビノイドやテルペン、その他の特殊代謝産物がどのくらい蓄積するかは、品種や遺伝的背景、植物の生育段階、栽培条件、収穫後の管理など、さまざまな要因の影響を受けます。また、これらの要因が互いに影響し合うことで、成分のばらつきが生じます。この講演では、カンナビノイドやテルペン、その他の特殊代謝産物の蓄積に、どのような要因が影響するのかについてお話しします。特に、環境をコントロールした栽培、水分の与え方、無機栄養、植物の形や育ち方、そして収穫後の処理に注目します。また、温室や環境制御システム、水耕栽培・エアロポニックス、遺伝的な特性の調査、化学分析などの研究例を紹介しながら、栽培方法を工夫することで、薬用大麻の成分のばらつきをどこまで小さくできるのか、そして、より安定した品質の植物を生産できるのかについて考えます。この講演を通して、医薬品の原料となる高付加価値作物としての大麻を、どのように栽培し、どのように品質を安定させていくのかについて、皆さんと一緒に考えたいと思います。特に、植物生理学、栽培管理、環境制御型農業、品質の標準化といった分野とのつながりについてもお話しします。簡単に言えば、薬用大麻では、なぜ栽培条件などによって成分にばらつきが生じるのか、そして、栽培環境や水分・栄養、収穫後の処理などをどのように管理すれば、成分をより安定させ、品質のそろった薬用大麻を生産できるのか、ということがこの講演の中心的なテーマです。
問合せ先:白武 勝裕(内線 4026)
