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ITbM は学際的な研究を行う国際研究拠点であり、合成化学、生物学、理論科学の分野で世界をリードする研究者が参画しています。2013年に10名の主任研究者(以下PI。本学7名、海外3名)を集めてスタートし、2016年までにさらに3名のPI(本学1名、海外2名)が加わりました。

2022年度からは、新拠点長のリーダーシップの下、昨今の地球規模の気候変動への対応やデータサイエンスの活用を視野に入れ、人類の健康に貢献する研究に取り組むべく、ダイバーシティ推進にも鑑みながら新たに4名のPI を加えました。 ITbM では、世界トップレベルの研究者が海外PI として参画する仕組みとしてCooperative PI (Co-PI) 制度を導入しています。Co-PI 制度とは、優秀な若手研究者をCo-PI として採用し、海外PI と連携してグループを共同で運営する制度です。この制度により、海外PI は海外にいながらITbM でも独自の研究を継続的に行うことができ、ITbM の世界的な認知度向上にも貢献しています。また本学のPI にもCo-PI を配置し、研究に専念できるように体制を整備しました。

ITbM の研究推進の鍵を握るのが、ITbM のマネジメントディビジョン、リサーチプロモーションディビジョン(RPD: ResearchPromotion Division)、戦略企画ディビジョン(SPD: StrategicPlanning Division)のメンバーです。RPD は、各グループの科学的発見を早期に見出すことで融合研究の創出、推進に貢献するだけでなく、広報やサイエンスビジュアリゼーションなどの多様な活動を通じて社会におけるITbM の認知度向上に寄与しています。SPDは、研究成果の特許出願や産学連携を通じて、社会実装を推進しています。また、研究遂行に必要不可欠な4つのセンター(化合物ライブラリーセンター、ライブイメージングセンター、ペプチドプロテインセンター、分子構造センター) が設置されており、ITbM における融合研究の推進に大きく貢献しています。このようにITbMの研究活動は、高い能力を備えた献身的な多くのスタッフによって支えられています。

ITbM は、研究所の国際化と国際共同研究の強化を通じて、世界的な研究ネットワークを戦略的に拡大してきました。これまでに、The NSF Center for Selective C-H Functionalization(NSFCCHF、米国)、理化学研究所環境資源科学研究センター(CSRS、日本)、中央研究院化学研究所(IoC, Academia Sinica、台湾)、およびケニア農業畜産研究機構(KALRO、ケニア)といったパートナーとの国際的な協力関係を強化しています。2020年には、中央研究院化学研究所(IoC, Academia Sinica、台湾)に伊丹研究室が発足し、緊密に連携をとりながら研究を進めています。

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