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メッセージ

拠点長からのメッセージ


名古屋大学
トランスフォーマティブ生命分子研究所 (ITbM) 
拠点長
伊丹 健一郎

分子はとても小さいが、我々の生活や生命活動になくて はならない存在です。分子は、医薬、農薬、太陽電池をは じめとしたエレクトロニクス材料、プラスチックに代表さ れる高分子など、医農薬産業、石油化学産業、自動車産業 といった極めて多くの分野で活躍しているものです。私は、 分子には科学技術のあり方を変え、ひいては社会を変容さ せる力があると強く信じています。

 我々の夢は、分子の性質や機能が構造によって、劇的に 変えられることに立脚し、最先端の合成化学、生物学およ び理論科学の融合を通じて、狙った機能をもつ「設計型」 生命機能分子を思いのままに作り上げることです。この新 しいパラダイムによって、フラスコの中にとどまらず、生 物体の中においても新しい生物活性のある分子の合成が可 能になります。すなわち、分子を用いて生命の機能を自由 自在に変えることができると考えています。さらに、これ を推し進めた先にある究極のゴールは、社会にインパクト を与える科学技術の重要な課題を分子を用いて解決するこ とです。

 ITbM のアイデンティティーは、「精緻にデザインされた 機能をもつ全く新しい生命機能分子」を生み出せることに あります。分子にどのような機能が備わっているかがわか る生物学者と、目的の機能を分子に埋め込む術をもってい る化学者が協働することで、大きな発展がもたらされるこ とが期待できます。このユニークなアプローチは、世界中 の優秀な科学者をITbM に呼び込み、さらには分野にとら われない次世代研究者を育むことにもつながります。

分子をつなぎ、価値を生み、世界を変える。これが我々の思いです。