東山 哲也

連携研究者、東京大学大学院理学系研究科 教授

植物生殖、ペプチド、マイクロゲノミクス、細胞操作、ライブイメージング
東山は、植物生殖における鍵分子の同定を中心に研究を進める、最も評価の高い植物研究者の一人である。特に、140年間にわたって探索されてきた植物生殖の鍵分子である花粉管誘引分子「LURE」の同定は、世界的に著名な植物学者としての地位を確固たるものにした。LUREペプチドの同定は、花における花粉管ガイダンスの制御と、生殖隔離障壁の打破に対して、大きな突破口をもたらした。また、東山は独自にマイクロゲノミクスやライブイメージングに関する画期的な技術開発も推進している。最近では、科学技術振興機構のERATOプロジェクトにおいて、最も若い研究総括の一人として研究を推進している。ITbMでは、主に種の壁を打破する分子と革新的なイメージング分子の開発を、山口、Irle、鳥居、伊丹、大井、Crudden、Bodeとの共同で担当する。

プロフィール

1994東京大学 理学部 生物学科 卒業
1996東京大学大学院 理学系研究科 生物科学専攻
修士課程 修了
1999東京大学大学院 理学系研究科 生物科学専攻
博士課程 修了
1998-1999日本学術振興会 特別研究員(東京大学)
1999-2006東京大学大学院 理学系研究科 助手
2007-現在名古屋大学大学院 理学研究科 教授
2008-2011科学技術振興機構 戦略的創造研究推進事業
さきがけ研究員
2010-2017科学技術振興機構 戦略的創造研究推進事業
ERATO東山ライブホロニクスプロジェクト
研究総括
2013-現在名古屋大学 トランスフォーマティブ生命分子研究所 副拠点長、教授

主な受賞・栄誉

2018 第71回中日文化賞、中日新聞
2017 第34回(平成29年度)井上学術賞、井上科学振興財団
2017 第25回(平成28年度)木原記念財団学術賞、木原記念横浜生命科学振興財団
2014 President of the International Association of Sexual Plant Reproduction Research
2014 ナイスステップな研究者、科学技術・学術政策研究所
2014 読売テクノフォーラム第20回ゴールド・メダル賞
2013 平瀬賞、日本植物形態学会
2010 日本学術振興会賞、日本学術振興会

主な論文