木下 俊則

主任研究者、教授

植物分子生物学、植物ケミカルバイオロジー、気孔、オーキシン、植物成長
気孔開度制御、オーキシンやブラシノステロイドによる植物成長の分子機構の解明に取り組んできた。これまでに、100年以上不明であった「光に誘導される気孔開口」に関わる主要因子を明らかにした。さらに、細胞膜プロトンポンプの発現を高めた「ポンプ植物」を作出し、植物の収量増加や二酸化炭素削減に役立つ技術開発に成功した。また、オーキシンに誘導される植物細胞の酸成長において、細胞膜プロトンポンプのリン酸化を介した活性化やオーキシン受容体TIR1/ABFが関与することを明らかにした。この成果は、ITbMのコアプロジェクトの柱の一つとなっており、伊丹、Crudden、大井、鳥居らとともに、植物の成長を選択的に制御する分子の開発を担当する。

プロフィール


1991九州大学 理学部 生物学科 卒業
1993九州大学大学院 理学研究科 生物科学専攻 修士課程 修了
1994九州大学大学院 理学研究科 生物科学専攻 博士課程 中退
1993-1994日本学術振興会 特別研究員(DC)
1994-1999九州大学 理学部 教務員
1999-2007九州大学大学院 理学研究院 助手
2005-2009科学技術振興機構 戦略的創造研究推進事業
さきがけ研究員
2007-2010名古屋大学大学院 理学研究科 准教授
2010-現在名古屋大学大学院 理学研究科 教授
2013-現在名古屋大学遺伝子実験施設 施設長
2013-現在名古屋大学 トランスフォーマティブ生命分子研究所 教授

主な受賞・栄誉

2015-2019 新学術領域研究(研究領域提案型)領域代表者、文部科学省競争的資金
2007 文部科学大臣表彰 若手科学者賞

主な論文